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心が折れそうな時、あなたは何を支えに立ち上がるのだろうか。
私は長い間、たくさんの挫折と失敗を繰り返してきた。
それでも、人を信じたい。自分を諦めたくない。
その想いから生まれたのが「誠魂」という言葉であり、
私のコンサルティング哲学「志徳の経営」、
そして社員の内面と行動を変革するプログラム「XFactor」だ。
■ 誠魂とは何か
「誠魂(せいこん)」という言葉を、私は“誠実な魂で生きる姿勢”と定義している。
それは、ただ正しさを追求することではない。
怒りや嫉妬、焦り、恐怖といった人間の生々しい感情を抱えたまま、
それでもなお、“まっすぐに人と向き合おうとする力”である。
この言葉は、私が敬愛するアントニオ猪木氏の「燃える闘魂」から着想を得た。
だが、私は“外に燃える熱”ではなく、“内に静かに燃え続ける光”を信じたい。
だから、「静謐なる誠魂」という言葉に辿り着いた。
■ 志徳の経営と誠魂
「志徳の経営」は、私が人生を通じてようやく辿り着いた経営哲学だ。
数々の事業を経験し、仲間と共に会社を立ち上げ、信じた経営者は静かに去っていった。
言葉にできない虚無感と、行き場のない責任だけが、私の手の中に残った。
ただ、私はそれを“失敗”で終わらせたくなかった。
この経験に意味を与えるには、その痛みから何を学び、どう活かすかしかなかった。
私はこの考えを「失敗の最適化」と呼んでいる。
それは、失敗を“なかったこと”にするのではなく、
“意味づけ”“再構築”“再現可能な教訓”へと昇華する技術と姿勢である。
経営とは、志(パーパス)と徳(モラル)が両輪でなければ、長く続かない。
さらにそこに、“失敗を最適化する力”があって初めて、真の持続性が生まれる。
誠魂をもって歩む経営とは、
華やかさやスマートさとは真逆の道かもしれない。
だけど私は、誠と魂、そして失敗の上に築いた知恵こそが、
これからの時代の組織と人間を支えると信じている。
■ XFactor──誠魂を社員に宿す仕組み
志徳を語るだけでは、現場は動かない。
そこで私は、社員一人ひとりの内面を変革するための行動変容プログラム、
XFactorを開発した。
これは、認知行動療法や曝露療法を応用し、
社員が自分自身の思考・感情・行動パターンに気づき、
他責から自責、自責から自己肯定へと意識を変えていく仕組みだ。
XFactorは、社員教育ではない。魂に火を灯す装置だと考えています。
誠魂を社員に宿せる会社は、きっとこれからの時代に残っていく。
■ 誠魂で、この時代を生き抜く
情報が溢れ、SNSが人を簡単に裁き、
人と人との関係がどこか表面的になってしまったこの時代。
そんな時代だからこそ、私は「誠魂」で生きたい。
自分をごまかさず、他人に誠実に、
弱さも含めて堂々と生きることが、
これからのビジネスと人生にとっての最強の武器になると信じている。
そして、誠魂を持った人々が増えたとき、
日本はもっと優しくて、強くて、希望に満ちた国になる。
壊れても、崩れても、何度でも立ち上がろう。
誠魂を掲げて、私はこれからも、経営に、人生に向き合っていく。
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